療法食 商品紹介

チューブ・ダイエット®
〈ヘパケア〉

犬用特別療法食消化態乳たんぱく質使用肝疾患用

チューブ・ダイエット
チューブ・ダイエット

肝疾患用の犬用高消化性経腸流動食(特別療法食)です。

この製品は食事療法食です。 獣医師の指導に従い給与してください。 食事療法食を与えている間は、定期的に獣医師の診察をお受けください。

へパケア20g×20包は在庫が無くなり次第終売となります。商品の切り替わり時期は動物病院様により異なる場合があります。

内容量:20g×5包 パウダータイプ 窒素充填
原産国名:日本

商品説明

  1. 高消化性原材料
     *消化態乳たんぱく質を一部使用。
     *消化吸収性に優れる中鎖脂肪酸(MCT)を全脂質中30%使用。
      MCTは経門脈で肝臓に入り、すばやくエネルギーとして利用されます。
     *炭水化物原材料として、でん粉分解物を使用。
  2. 慢性肝疾患非代謝期の使用を想定し、たんぱく質を抑えた設計としています。
  3. 肝疾患時における、BCAAの働きに注目し、摂取量を多くするためFischer比(BCAA/AAA)を高めています。
     BCAA:分岐鎖アミノ酸、AAA:芳香族アミノ酸
  4. アルギニン、タウリンを配合しました。
  5. 脂質は過剰にならないように調整し、さらに肝硬変等で不足しがちな脂質代
    謝促進作用のあるL-カルニチンを配合しました。
  6. ビフィズス菌増殖因子としてのミルクオリゴ糖(ラクチュロース)と、食物繊維
    (難消化性デキストリン)を配合し、腸内細菌叢のバランスの確保による腸内
    環境の整備に配慮しました。
  7. 銅蓄積性肝障害に配慮し、銅の含有量を抑えると同時に腸管内で銅の吸収
    量の調整に関与する亜鉛の含有量を高めました。
  8. 門脈高血圧に対応するためナトリウム含有量に配慮、また慢性肝臓疾患時の
    体液のイオンバランスを考慮して十分なカリウムを配合しました。
  9. ビタミン類は十分量を配合、特にビタミンEとビタミンKに配慮しました。


※開封時、溶解時に見られる有色微粒子はミネラルパウダーによるもので、品質上の問題はありません。

原材料名

中鎖脂肪酸(MCT)含有粉末油脂、でん粉分解物、乳類、卵黄粉末、ブドウ糖、難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)、アミノ酸類(L-アルギニン、DLーメチオニン、Lーイソロイシン、Lーロイシン、Lートレオニン、Lートリプトファン、Lーバリン、タウリン)、乳糖、ミルクオリゴ糖、乾燥酵母、ミネラル類(Ca、P、K、Na、Cl、Mg、Fe、Cu、Mn、Zn、I)、ビタミン類(A、D、K、B1、B2、B6、B12、C、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、コリン、L-カルニチン)、二酸化ケイ素

成分

たんぱく質
20.0%以上
脂質
25.0%以上
粗繊維
2.0%以下
灰分
4.5%以下
水分
3.5%以下
BCAA(分岐鎖アミノ酸)
5300mg/100g
Fischer比
5
代謝エネルギー(ME)
519kcal/100g
たんぱく質由来熱量
17%
脂質由来熱量
52%

標準組成

カルシウム 0.65% ビタミンA 7000IU/kg コリン 1500mg/kg
リン 0.50% ビタミンD 700IU/kg L-カルニチン 600mg/kg
カリウム 0.70% ビタミンE 150IU/kg アルギニン 1.20%
ナトリウム 0.27% ビタミンK 0.15mg/kg タウリン 0.10%
塩素 0.60% ビタミンB1 0.8mg/kg BCAA(分岐鎖アミノ酸) 5300mg/100g
マグネシウム 0.05% ビタミンB2 5.0mg/kg ヌクレオチド 100mg/kg
120mg/kg ビタミンB6 5.0mg/kg リノール酸 6.26%
5mg/kg ビタミンB12 0.03mg/kg α-リノレン酸 0.53%
マンガン 14mg/kg ナイアシン 70mg/kg アラキドン酸 0.06%
亜鉛 300mg/kg パントテン酸 12mg/kg DHA 0.02%
ヨウ素 5.0mg/kg ビオチン 0.1mg/kg 難消化性デキストリン 1.50%
セレン 0.11mg/kg 葉酸 1.0mg/kg ミルクオリゴ糖 0.50%



標準給与量

1日当りの標準給与量(g)
体重(kg) 熱量(kcal) 粉量(g) チューブ推奨 シリンジ推奨 ペースト状
4Fr 6Fr 8Fr
添加水量(ml) 添加水量(ml) 添加水量(ml) 添加水量(ml) 添加水量(ml)
1 70 13 25 20 14 10 8
2 118 23 44 35 25 18 14
3 160 31 60 48 33 24 19
4 198 38 73 58 41 29 23
5 2347 45 87 69 48 35 28
6 268 52 100 80 56 40 32
7 301 58 112 89 62 45 36
8 333 64 123 98 69 49 39
9 364 70 135 108 75 54 43
10 394 76 146 117 82 58 47
20 662 127 244 195 137 98

78

30 897 173 333 266 186 133 106
40 1113 214 412 329 230 165 132
50 1316 253 487 389 272 195 156
各割合で約100mlにした時のカロリー目安 約184kcal 約212kcal 約259kcal 約304kcal 約333kcal

*標準給与量は表の通りですが、給与の1日目には標準給与量の1/3量、2日目には2/3量、3日目には全量給与を目安としてください。

*給与回数は1日に2回以上とし、適宜ご調整ください。

*1日当りの熱量は、入院・安静時に必要なカロリー:RER(kcal)=70×(体重kg)0.75乗で計算。

*消化管の状態によっては低濃度からの使用を推奨します。

注意事項

1. 濃度、給与方法、給与速度などは年齢、種類、体重、病状などにより適宜ご調整ください。
2. 溶解する容器、給与器具類は常に清潔で、乾燥したものをご使用ください。
3. 溶解は清潔な場所で行い、細菌に汚染されないようにご注意ください。
4. 溶解後は早めにご使用ください(目安2時間以内)。
5. 完全に溶解しないとチューブ(カテーテル)に詰まることがあります。十分に溶解してからご使用ください。
6. 60℃以上の温湯での溶解は一部の栄養成分が失われる原因となりますので、避けてください。
7. 給与にあたり(特に飢餓状態の犬)電解質モニタリングの必要があります。


※猫の使用に関しまして
チューブ・ダイエット〈ヘパケア〉はその特性上、たんぱく制限の必要な疾患において
も、猫の必要量を下回るため使用は推奨しておりません。ご使用を検討される症例に
おきましては、獣医師の判断のもと状態や既往歴、使用期間等にご注意ください。

溶解方法および給与方法

1.経管で与える場合
〔溶解方法〕チューブ・ダイエット〈ヘパケア〉を給与量のチューブ推奨記載量の微温湯(40℃前後)で溶かし、使用します。溶かす際は、まず微温湯の半分量を加え、撹拌し、ペースト状にして3~4分間程放置し、残り半分量の微温湯を加えて更に撹拌すると溶解がスムーズです。
〔給与方法〕フィーディングチューブを介し給与してください。
2.その他の場合
〔溶解方法〕チューブ・ダイエット〈ヘパケア〉を給与量のシリンジ推奨、ペースト状記載量の微温湯(40℃前後)量を参考に、溶かし使用します。
〔給与方法〕シリンジ・食器等を使用して給与してください。